新・私らしい旅行

トルコ イスタンブールとカッパドキア


 ヨーロッパとアジアの二つの文化を持つトルコ、歴史的建造物とおいしいトルコ料理を堪能するイスタンブールと奇岩怪石と風光明媚なカッパドキアを7日間で廻るモデルコースをご案内します。

 

 トルコの見所は沢山あります。玄関口となるイスタンブールをはじめ遺跡の町イズミール、木馬伝説のトロイ、古都サフランボル、温泉に遺跡が眠るパムッカレ、ビーチリゾートで温暖なアンタルヤ、奇岩怪石と洞窟のカッパドキアなど旅行者が立ち寄るところは方々にあります。それらを網羅するには駆け足でも10日ほど掛かります。日本の旅行者の場合トルコ航空でイスタンブール行き直行便を使えばトルコ一周旅行はさほど大変ではありません。しかし、パリやロンドンなどにも立ち寄る場合は的を絞った行動とならざるを得ません。したがってこのページでは一番人気のカッパドキアとイスタンブールを一週間で訪れるプランを紹介します。他の地区も含めたコースはサブコースとしてご紹介しますので行きたい所を組み合わせてください。
 日本からの直行便を利用する場合は現在トルコ航空しかありません。夕刻にイスタンブールに到着しますので夏場ではその日から観光が出来ます。イスタンブールには国際空港が二つあります。アタチュルク空港とサビハ・ギョクチェン空港の二つですが、日本からの直行便はアタチュルク空港に着きます。空港から市内までは空港バスの他、地下鉄やトラムで行くことが出来距離もさほどありません。
 一方フランス、イギリス、ドイツなどヨーロッパ各地から行く場合はLCCが使えます。トルコ国内とヨーロッパ各地を結び一番利便性があるのはペガサス航空とサンエクスプレスでしょう。ペガサスについては当サイトのLCCのページをご覧ください。パリ、ロンドン、フランクフルトなどヨーロッパ主要都市からトルコ方面のLCCを使うとイスタンブールのほか直接観光地区の街へ行くことが可能です。LCC各社がイスタンブールで使う空港はサビハ・ギョクチェン空港となります。サビハ・ギョクチェン空港からはハワシュ(空港)バスが都心部と所要約45分で連絡しています。

 

  夕刻にイスタンブールに到着した場合は街へ繰り出しましょう。イスタンブールはヨーロッパ側とアジア側の二つの顔を持つエキゾチックな街です。通常観光客はヨーロッパ側にホテルを取りますが、最近発展著しいアジア側には綺麗で広くて安い宿が沢山あります。しかし市内の観光には今のところ不便です。現在日本の技術で建設中の第三ボスポラス海峡大橋(仮称)が完成するとトラムが延伸し急激に利便性が増しそうです。ヨーロッパ側でも歴史地区と呼ばれるところに宿を取った場合は付近がそのまま観光地区です。ホテルの周りを散策し疲れたらレストランで食事をすればそのまま初日の観光となります。歴史地区とガラタ橋を渡った反対側(新市街)に宿を取った場合は地元民で賑やかなタクシム広場やそこから続く新市街きっての商店街イスクラル通りを散策しては如何でしょうか。イスクラル通りには有名ブランド店の他、トルコ資本の有名店が軒を連ねており楽しいウィンドウショッピングが出来ます。道の真ん中には単線のトラムの線路が敷かれており赤いクラシカルな電車が走っています。この電車は観光的にも人気があるため乗るときには少々待たされます。
 翌日からは本格的な観光です。まずは定番の歴史地区からスタートです。歴史地区に泊まった場合は徒歩かトラムで、新市街に泊まった場合はタクシム広場から海の方にゆっくり坂を下ったところにあるカバタスからトラムでスルタンアフメット駅まで行きます。カバタスからは釣り人で賑わうガラタ橋を渡っておよそ10分で着きます。
 歴史地区で皆が必ず立ち寄るところがトプカプ宮殿です。入り口付近には日本語を含む各国言語の音声ガイドを貸し出すブースがありますのでここで日本語用を借りましょう。中は常に観光客で賑わっているため見学コースは所々で渋滞しております。一番人気はハーレムの見学コースで別料金ながら大勢が順番待ちでごったがえしております。気温が高く人も多いため見学は汗だくになりますが時折ボスポラス海峡から吹いてくる風が心地良いでしょう。

 

  

 宮殿は高台にあるためあちらこちらからイスタンブール市街やボスポラス海峡などが見渡せます。中はとても広くじっくり見るには一日は掛かってしまいます。宮殿付近にはスルタンアフメットジャーミィ(ブルーモスク)やアヤソフィアなどの見所が点在しており宮殿と併せて2日くらい欲しいところでしょう。
 次はスルタンアフメットジャーミィの見学です。俗にブルーモスクトと呼ばれておりモスク内はイズミックタイルが施されておりその青さから付いた愛称だといわれております。

 

 ブルーモスクの見学は教徒が通常使う正面からは出来ません。横の見学者専用入り口へ回り靴を脱いで行います。中は広く高くそのスケールの大きさと美しい壮美に驚かされます。写真撮影も可能です。



 

 お参りをしない旅行者はそんなに時間は掛からないで見学は終わるでしょう。その足で次はアヤソフィアに向かいますがここでも入場待ちの長い列に遭遇します。列は二つあります。入場券を購入する列と中へ入る順番待ちの列です。



 余った時間を利用してグランドバザールで買い物(見学)しましょう。トラムで一駅分離れたところに入り口がありますので徒歩で行けます。中は広すぎるくらいに広く全部回っていると歩き疲れます。しかし似たような店が沢山ありますので的を絞ればさほど大変ではありません。



さあ、明日はいよいよカッパドキアです。



 イスタンブールからカッパドキアに行く方法は長距離バスが格安ですがかなり疲れます。物価の安いトルコでは飛行機での移動がお勧めです。イスタンブールとカッパドキアの玄関口カイセリまでをトルコ航空とLCCのペガサス航空が結んでいます。ペガサス航空を利用すると往復1万円以下での移動が可能です。ただし、ペガサスは日本から到着したイスタンブールのアタチュルク空港からは出ておりません。もう一つの空港であるサビハギョクチェン空港からの発着となります。サビハギョクチェン空港へはイスタンブールの新市街中心部のタクシム広場からハワシュの白いバスで45分ほどで行くことが出来ます。ハワシュとは空港という意味です。カイセリ空港からカッパドキアの各町へはあらかじめネットなどで予約しておくと送迎バスか乗り合いタクシーが迎えに来てくれます。ギョレメまでおよそ50分で行けます(乗合700円から貸切4000円ほど)。



 カッパドキアでの拠点はいくつかありますが、一般によく使われる街はユルギュップ、ギョレメそしてこの地最大の街ネヴィシェヒルです。ネヴィシェヒルは交通の中心的なところで何処へ行くにも便利ですが規模が大きくて街自体にはあまり魅力がありません。ユルギュップは小さな町で奇岩に囲まれた雰囲気を味わえます。ギョレメはネヴィシェヒルとユルギュップの間に位置し奇岩に囲まれ洞窟ホテル、レストラン、土産物屋そして旅行社など必要なものが総てそろっていて手頃に滞在できるお勧めの街です。





 カッパドキアでの観光は非常に広い範囲にわたるため、現地のツアーに参加することをお勧めします。ほとんどのツアーは1日掛けて主な見所の半分ないしは三分の一程度を回ってくれます。そのためツアーは2日か3日参加する必要がありますが1日あたり昼食代や入場料を含めて5000円から7000円ほどと安く気軽に参加できます。旅行代理店に行くと詳しい説明を受けられどのコースにいくつ参加するかチャイを飲みながら決められます。2日ツアーに参加すればほぼ網羅できます。カイセリ空港からイスタンブール行きの最終便が21時頃のため1泊でもカッパドキアを回ることが可能です。その場合1日目のツアーは到着後すぐか途中からの参加になります。また、2日目は最後のローズバレーの夕陽見物は割愛することになります。途中からの参加もローズバレーの割愛も申し出れば気軽に受けてもらえます。










 カイセリ空港をペガサス航空の最終便でイスタンブールに戻ってくるときは到着が深夜になるためタクシム広場付近のホテルか空港のホテルに宿泊することをお勧めします。タクシム広場は深夜でも賑っております。