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クロアチア・ザグレブとアドリア海沿岸の美しい街々
アドリア海の真珠と称されるドヴロブニクとローマ皇帝ディオクレティアヌスの宮殿内の街スプリットなどアドリア海沿岸の美しい街と首都ザグレブ、ザグレブから日帰りできるプリトヴィッツェ湖群国立公園などをご案内します。
クロアチアには首都ザグレブから入国するのが一般的ですが、狭い国土ながらスプリット、ドヴロブニク、ザダルなどへはヨーロッパ各地から航空便が就航しております。ドイツのミュンヘンからは夜行寝台列車も運転されており訪問手段はたくさんあります。最近は日本の旅行会社が数々のパッケージツアーを組んでおり気軽に出かけられる国のひとつになってきました。ただ、日本からの直行便はありませんのでヨーロッパ各地あるいは中東のドバイやアブダビなどで乗換えとなります。
ザグレブ空港は首都の空港とは思えないとてもコンパクトな空港です。飛行機の到着に合わせてクロアチア航空のバスが市内の長距離バスターミナルまでおよそ30分で結んでいます。バスのチケットは車内で購入します。長距離バスターミナルから市内各地へはトラムが便利です。トラムは24時間運行されており本数も比較的多くとても便利な乗り物です。バスターミナル内のインフォメーション(以後
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で路線図が入手できます。深夜24時から早朝5時までは運転経路が制限されますのでご注意ください。ザグレブの観光名所へ行くにはこのトラムを使うようになりますのでデポジット式のカードを買うと便利です。東京のSUICAやPASUMOのようなものです。このカードで乗ると割引になります。
ザグレブの見所は旧市街に集中しております。旧市街の玄関口イェラチッチ広場まではバスターミナルから6番のトラムで5つ目です。途中ザグレブ中央駅を経由します。荷物が邪魔な時はザグレブ中央駅には比較的大型のコインロッカー(15kn)があります。ここに荷物を預けて観光に向かうことができます。あまり大きな駅ではないため構内にはレストランが一軒がありますが他はあまり施設がありません。駅前や駅左手の地下街にショップやレストラン、ファーストフード店があります。また、駅裏には近距離バスターミナルがありますがこちらへはこの地下街を通って行きます。ここにはマクドナルドもあります。
イェラチッチ広場に着きましたらここからは徒歩で廻るのが便利です。広場から伸びる階段を上りましょう。上にあるのが青空市場です。午前中は野菜、果物、蜂蜜などの食料品が沢山並びます。特にイチゴとバナナは競い合っているせいか安くて新鮮そうです。蜂蜜も巣ごとびんに入れられているものや日本のようにこしてあるものなど種類が豊富です。バナナやイチゴは1キロ10Knくらいで売られています。青空市場を横目に通り越した先右手には大聖堂があります。聖母被昇天大聖堂といいザグレブのシンボルの一つです。大きな尖塔が2本あり大聖堂前の広場から見上げるとその高さのため写真に収めるのが大変です。
現在大聖堂は数年にわたり修復中で工事用の足場が裏側に組まれています。そのため見栄えが悪くなっています。向かって右側の尖塔には足場を隠すシートにペイントがされて遠くからの美観に配慮がなされています。ここから更に奥に散歩を続けていくと劇場やワイナリーが普通のオフィスに混じって存在しています。しばらく進み人通りもあまりなくなってきたあたりで左の道へ入っていくと風変わりな教会にたどり着きます。聖マルコ教会とよばれとても教会のデザインとは思えない派手なペイントがなされています。
ここから皆が進んでいく方向について行くと細い坂道の先に門があり、くぐると中には沢山の蝋燭に火がともされ、お祈りをしている人がいます。聖マリア像があり、お祈りをする人は真剣な顔立ちです。ここが有名な石の門と呼ばれザグレブの歴史を考えると思わず手を合わせたくなります。
この付近を散策しているとイェラチッチ広場には何度となく戻ってくるでしょう。ヨーロッパで見かける他の広場とはちょっと趣が異なる近代的な広場ですが、そこに集まってくる人々はやはり他の広場と同様の雰囲気をかもし出しています。広場の前にはドヴロブニクホテルが建っておりここに宿をとるとザグレブ観光には便利です。
世界最短のケーブルカーです。上には石の門や聖マルコ教会などがあります。↓
翌日は早起きしてプリトヴィッツェ湖群国立公園へ行きましょう。プリトヴィッツェはザグレブからおよそ120キロほど離れたところにあります。16の湖群と100近い滝が落ちる自然公園の中を徒歩、遊覧船及びバスを使って観光します。湖は美しいエメラルドグリーンをしておりそのすれすれに遊歩道が造られています。
ザグレブの長距離バスターミナルから早朝6時台から8時台までのバスに乗りましょう。バスはプリトヴィッツェが終点ではありません。ザダル、スプリットやドヴロブニク行きに乗りおよそ2時間半掛かります。運行するバス会社によって運賃が異なり、往復で購入すると約20%割引がありますが帰りも同じ会社のバスに乗らなくてはなりません。
バスはザグレブを出発すると程なく高速道路に入り一路カルロバッツェへ向かいます。カルロバッツェのターミナルに停車後一般道をプリトヴィッツェへ向かいますが途中バス停が数箇所あります。プリトヴィッツェには二つのバス停があります。到着してもアナウンスはありませんのでご注意ください。お勧めは2番目の入り口です。最初の入り口を発車後すぐに到着します。ここには、カフェテラスのほかホテルが3件あります。また、帰りのバスにも先に乗れるのでいい席が取りやすいです。入場券は
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で購入します。料金は比較的頻繁に値上がりしており2017年では夏場(6‐8月)大人180クーナ、冬場(11‐3月)55クーナ、他110クーナです。この中には園内でのエコロジーバス、遊覧船の料金も含まれております。冬場は55クーナと安いですがバスと遊覧船は運休しています。また、天候不順の日も運休している場合があります。この場合チケットも値下げされます。
上の写真の日は大雨後のコンディションということで一部の遊歩道と遊覧船が運休しておりました。帰路は通常バスを使いますが、時折ミニバンを使った白タクならぬ白バスが入り口付近に現れます。ザグレブまで一番高いバス料金ほどで乗せていってくれますが安全性などの保証はありません。しかし早く戻れます。
次はクロアチアブルーのアドリア海沿岸の街へ行きましょう。この沿岸には世界中からとりわけヨーロッパからは夏場に大勢の観光客が訪れます。街の人口も急増し活気もあります。いろいろお勧めの訪問地がありますが、特に人気のあるスプリットとドヴロブニクをご紹介します。
スプリットまではザグレブからは飛行機、鉄道及びバスの3つの方法で来られます。飛行機は便によっても異なりますがおよそ500クーナほど、バスは150から200クーナ、鉄道は180クーナほどです。バスと鉄道は6時間以上掛かります。飛行機は50分ほどでおよそ30キロ離れた空港に着きます。また、バスはプリトヴィッツェを通るものもありますのでプリトヴィッツェから直接来ることも可能です(約4時間)。時間がない場合は早朝の飛行機がお勧めです。ザグレブを6時台に出発し朝のうちにスプリットに到着、料金も比較的安い設定です。
スプリットはローマ皇帝のディオクレティアヌスの宮殿がそのまま街になり現在の旧市街を形成しています。その街並みは世界遺産に登録されています。ローマ帝国が滅亡したときに近郊のサロナから追われてきた人々が城壁内に逃げ込み住み着いたのが起源となっています。そのため城壁内は継ぎ接ぎの建物と細い道で構成され、迷路になっています。この旧市街を見て回るだけなら数時間もあれば終わってしまいますが、近郊には見所が沢山あります。ほとんどが日帰りで訪問可能なところで時間が許すなら数日滞在することをお勧めします。また、港町のため海鮮レストランが多く魚貝料理も堪能できます。特にカキは安く新鮮でお勧めです。
さあ、次はいよいよクロアチアきっての名所ドヴロブニクです。SPLITからドヴロブニクへはバスで行きます。また、ザグレブからは飛行機の便があります。
スプリットからドヴロブニクへのバスの車窓からの美しいブルー。↑↓
ドヴロブニクのバスターミナルは市内中心部からおよそ2.5キロほど離れたところにあり、旧市内のピレ門までターミナル前の道路からバスが頻発しています。ピレ門前は市内バスのちいさなターミナルとなっており
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や旅行会社、カフェなどがあり賑やかなところです。大きな荷物があるときはコインロッカーは無いので付近の土産物屋兼ホテルで有料で預かってくれます。また、スルジ山へ登るロープウェイの駅付近にも2件ほど荷物を預かってくれる土産物屋と旅行会社があります。
身軽になったところで旧市街の散策からはじめましょう。その前に
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に寄り、ドヴロブニクカードの購入をお勧めします。これ1枚でいろいろな施設への入場が無料になったり割引になります。市内バスが無料になるほか城壁、総督邸や海洋博物館などの入場が無料です。ホテルを離れたところに取っている場合にはかなり元が取れます。カードにはガイドブックが付属してきます。ピレ門から旧市街に入ると真直ぐ伸びている道がメインストリートです。多くの観光客が行き交い、両側には商店とレストランがぎっしりと建っています。
中に入ったらまず城壁を歩きましょう。ドヴロブニクカードがあれば40クーナの入場料が無料です。城壁の入り口は数箇所ありますがピレ門近くから入るとまず長い階段を登ります。上からは青いクロアチアブルーの海と旧市街のオレンジ色の屋根が美しいコントラストで目に飛び込んできます。途中ベンチやカフェが各所にあります。
ところどころで休憩し、ゆっくり回っても2時間もあれば一周してしまいます。歩くだけなら1時間もかかりません。城壁から山側を見上げるとロープウェイがすぐ前の山を登っていくのが見えます。スルジ山へ向かうロープウェイです。スルジ山は近年まで入山が危険なところでした。ユーゴスラビアからの独立に伴う内戦の時に多数の地雷が埋められ立ち入りが出来なかったのです。しかし、その地雷もきれいに取り除かれずっと運休していたロープウェイも整備され動き出しました。その甲斐あってご覧のような絶景を目の当たりにすることが出来るようになりました。
スルジ山の頂上には展望台のほか戦時下の資料を展示した博物館があります。40クーナと規模の割には高めですが当時の貴重なビデオも上映されており一見の価値があります。通常ロープウェイで来た観光客はロープウェイで帰りますが、さほどハードではないため徒歩での下山がおすすめです。実は展望台よりも登山道からの景色のほうがいい角度で城壁内の旧市街を見ることができます。道はよく整備されていますが結構急で砂利道です。
城壁上を歩きスルジ山にも登ったら今度は城壁内を歩きましょう。上から見渡したときよりも思いのほかコンパクトな街は教会、博物館、美術館のほかはすべて観光客向けのレストランとお土産店です。表通りのみならず裏通りにもレストランや土産物屋が並んでおります。レストランの物価はやや高めです。同じアドリア海沿岸のスプリットではシーフードのレストランが多く牡蠣などは安く楽しめましたがこちらではあまりシーフードを売り物にしておりません。クロアチア中どこでも見かけるイカ墨料理はありましたが、どうもチキンや豚のカツレツが得意のようです。
ドヴロブニクの街だけなら一日で見て回ることが出来ますが、周辺には観光名所が沢山あります。隣国ボスニアヘルツェゴビナのモスタルへも日帰りツアーが出ています。また、付近の島々へも簡単に行くことが出来ます。時間が許す場合はモスタルはお勧めです。
ザグレブへ帰る場合は飛行機がいいでしょう。夜9時頃出る便は値段も安く設定されています。