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屋久島の素晴らしい自然
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屋久島の素晴らしい自然
かつては霧島屋久国立公園の一部でしたが現在では単独で屋久島国立公園となっています。また、わが国で最初に世界自然遺産に認定され島の殆どが未だ自然のまま保存されている、まさに大自然に触れる絶好の屋久島をご案内します。
以前は同一県からでも半日以上掛かっていた屋久島も今では鹿児島空港からわずか30分あまりで行くことが出来ます。福岡や大阪からも直行便があり簡単に大自然に触れることが出来るようになりました。残念ながら東京からは直行便がありませんので鹿児島乗換えとなります。鹿児島からはフォバークラフトやフェリーの便もあります。
船の場合は島最大の街宮之浦と次いで大きな安房に直接到着します。飛行機の場合は宮之浦と安房の間に空港があります。空港はとても小さくお店もセルフサービスのレストランと小さな土産物店があるだけです。飛行機は懐かしいプロペラ機です。島内の移動はバスかタクシーしかありません。ただ、多数あるレンタカー会社で車を手当てすることができます。島内に走っている車の殆どは軽自動車です。
さて、屋久島は云わずと知れた雨天国です。ひと月に35日雨が降るといわれ、天候が行動を左右します。台風もよく通ります。島の形は大雑把に言って滑らかな五角形です。真ん中は険しい山岳地帯で直径20から30キロほどの中に2,000メートル級の宮之浦岳(1936m)を筆頭に1800m以上の山が7峰あります。多くの島民は島の東側の沿海部に暮らしております。宿泊にはリゾートホテルが数件、地元資本の小規模のホテルとたくさんの民宿があります。温泉宿は島南部の尾之間地区にある2件のリゾートホテル(JRホテル、岩崎ホテル)、空港近くのまんてん旅館など数件しかありません。また、波打ち際の露天風呂平内海中温泉前にも民宿があります。
平内海中温泉は波打ち際すれすれにあるため干潮前後数時間しか入浴が出来ません。時間外で入れない場合は近くに湯泊温泉があります。こちらも海近くの露天風呂です。また、平内から7キロほどの尾之間には日帰り温泉があります。お湯はとても熱く長湯は出来ませんが\200と格安です。
さて、屋久島を訪れる観光客の多くは縄文杉や宮之浦岳に代表される急峻な山へ登ることが目的でしょう。自然の中に育つ樹齢1,000から2,000年の屋久杉を見に行くだけなら比較的軽装でも可能です。縄文杉や各山々への登山は本格的な装備が必要です。山岳ガイドの方も多数いらっしゃいます。当欄では比較的簡単に散策が出来る屋久杉ランドと気軽に登山が体験できる白谷雲水郷をご案内します。
屋久杉ランドへは安房から山へ入っていきます。管理棟まで道路は舗装されていますが後半は道が狭くなっています。早朝に行く場合は管理人が居りませんので入り口の募金箱に\300を寄付して入ります。30分、50分、80分、150分の四つのコースがあり、短い2つのコースには木道が整備されています。30分コースでも屋久島の自然を十分に満喫できます。80分と150分のコースは登山道を通ります。樹齢2,600年と推定される母子杉は150分コースにあります。
屋久杉ランドでは物足りない方は白谷雲水郷への登山が出来ます。宮之浦入口の白谷広場までは舗装道路が完備されています。駐車場も完備されています。屋久島は天候が安定していないためなるべく早い時間に入山をお勧めします。こちらも軽装で可能な弥生杉30分コースがあります。しかし、ここでは太鼓岩までの軽い登山コースに挑戦しましょう。往復で4から5時間の7キロのコースです。途中の白谷小屋までは比較的道の状態がよく、ここまでの往復ならハイキング程度の感覚で登れます。小屋は無人の非難小屋ですが水場があります。山から下りてきた天然の冷水は乾いたのどを潤してくれます。
白谷小屋でのどを潤したらもうひと踏ん張りしましょう。ここからは本格的な登山道が太鼓岩へと導いてくれます。途中の辻峠までは縄文杉方面と同じ道を登ります。辻峠からは最後の急坂を登り一気に太鼓岩へ飛び出します。この区間は距離こそ短いのですが階段状の急峻な道を登るため息が切れそうになります。太鼓岩にたどり着くと今までの苦労が報われるように素晴らしい展望が開けます。主峰の宮之浦岳をはじめ屋久島を代表する山々がすぐ近くに聳えております。
一通り景色を見てゆっくりしたら下山です。ピークシーズン中は次々と登山者が来ます。狭い岩は長居すると他の登山者に影響しますので早めに下りましょう。下山道は別のルートが辻峠まであります。登りと下りで一方通行になっているのです。辻峠からは先ほど登った道を下ります。同じ景色ですが苔むした森の中は爽快です。再び白谷小屋に着いたらもう一回水を飲みましょう。ここでは食事をするスペースもあります。小屋の先少し下ったところから道が二つに分かれております。登りで使った道では無いほうを進むと変化が楽しめます。進行左側の道のほうが見所が多いのですが距離も時間も多く掛かります。でも、是非往きと帰りで道を換えてください。
健脚の方は辻峠から小杉谷方面へ進みトロッコの軌道経由で縄文杉への本格的な登山が楽しめます。往復10時間以上掛かるため早朝の出発でないと帰ってこられません。このコースは途中豊富な水場と縄文杉に高塚小屋があります。また、歩行時間を8時間程度に減らせる荒川登山口コースもあります。
登山やハイキングはちょっとという方は島を一周するドライブはいかがでしょうか。島内には大手を含めレンタカー会社が沢山あります。車で一周するには3時間半ほどかかります。西側の一部は道路が狭く屋久鹿や猿と頻繁に遭遇します。屋久島灯台、平内海中温泉や島内最大の大川の滝へも車があると便利です。